10月20日は疼痛ゼロの日。10(とお)2(ツー)0(ゼロ)から制定されました。痛みは体に危険を知らせるシグナルで、重要な感覚ですが、慢性的に続くとQOL(生活の質)を大きく低下させます。
「痛み」はその原因によって大きく2つに分けられます。
侵害受容性疼痛:ケガや一部の頭痛や歯痛、関節リウマチや変形性膝関節症の痛みなどがこれに該当します。
この痛みは、ほとんどの場合、急性で、一般的な鎮痛薬が効果を示します。
神経障害性疼痛:神経が障害されて起こる痛みです。帯状疱疹が治った後に長引く痛みや、糖尿病の合併症に伴う痛み、坐骨神経痛、頚椎症に伴う痛みなどです。
傷や炎症などが無いにも関わらず、痛みがある場合です。
また、痛みの続く時間による分類もあります。
急に痛くなり、1ヶ月以内で治まる痛みは「急性疼痛」、3~6ヶ月以上続く痛みを「慢
性疼痛」といいます。
急性の痛みはその原因となるケガや病気が治れば消えて行きますが、適切な治療をせずに放っておくと、慢性の痛みに変わってしまうことがあります。
痛みは交感神経の緊張と運動神経を興奮させ、血管の収縮や筋肉の緊張を起こします。その結果、血行が悪くなり、「痛みを起こす物質」が発生します。
痛みが長引くと、血行の悪い状態が続いて「痛みを起こす物質」が多く発生するようになります。
この「痛みを起こす物質」は血管を収縮させるため、さらに血行を悪化させ、また「痛みを起こす物質」が発生し・・という痛みの悪循環を引き起こします。
痛みが続くことで不眠、うつ状態につながることもあります。
痛みが慢性化しないよう早めに適切な治療を受けましょう!