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世界的《肥満パンデミック》‥日本人は小太りでも要注意!

2024/4/20(土)

『肥満』と『肥満症』の違い


「肥満」は体格指数BMIが25以上の人が該当します。

一方「肥満症」は、BMI25以上に加えて、2型糖尿病・脂質異常症・高血圧・高尿酸血症などの11健康障害のどれか1つ以上を合併しているか、内臓脂肪の蓄積がある場合に診断されます。

「肥満」は治療の対象にはなりませんが、放置すると糖尿病や脂質異常症などのリスクが高くなるのでもちろん注意は必要。


日本以外でも・・

いまや 肥満は≪世界的パンデミック≫と言っても 過言ではありません。


米国の若年成人の肥満(BMI30以上)割合は1970年代には5.5%だったが、2000年には30.5%、2020年には42%へと8倍近くにも増加。 

米国だけでなく、成人のBMI平均値25前後だった欧州、中東、オーストラリアなども、2020年には35前後までになっているそうです。


BMI30の白人の2型糖尿病発症率は10%強だが、日本人を含む 東アジア人はBMI2425で 同じ発症率に達してしまうようで、「日本人は小太りでも病気になりやすい」と日本肥満学会は述べています。


日本初の内臓脂肪減少薬『アライ』(大正製薬)4月から発売

 

内臓脂肪と腹囲を減らす効果が期待できる薬で、薬局・ドラッグストアで購入できます。(生活習慣の改善に取り組むことが条件で、対面で薬剤師のチェックを受ける「要指導医薬品」)


『アライ』(有効成分=オルリスタット)は食事中に含まれる、脂肪を分解して吸収しやすくする酵素リパーゼの働きを抑える効果があります。

本来 食事から吸収されるはずであった脂肪が、腸から吸収されずに便として排泄されるため、痩せるという仕組みになっています。

成人(18歳以上)腹囲が男性85センチ以上・女性90センチ以上あり、生活習慣改善の取り組み(食事・運動)を行っていることなど 一定の条件を満たす必要があります。

 

臨床試験では、生活習慣の改善とオルリスタットの服用を組み合わせたところ、半年間で内臓脂肪の面積が約14%減少、体重にして3%ほどの減量が確認されたそうです。

※ 副作用として、下痢(油脂便が出る)や脂溶性ビタミンの吸収阻害などが生じやすいため、副作用の経過チェックと、いまお使いの処方薬との飲み合わせの確認は必須です。


『アライ』は単に脂肪を減らすだけでなく、使用者のライフスタイル自体の改善を目的としています。

この薬を通じて、多くの人が健康的な生活習慣を取り戻し、長期的な健康維持に成功する一歩となるかもしれませんね。


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