2023年始まりました。皆さんはどのようにお過ごしでしょうか。年末年始についつい食べ過ぎて、調子が戻らないと思われている方もいらっしゃるのではないでしょうか。しっかりと栄養をとりつつ疲れ気味な胃腸を労わってまいりましょう。

そんな疲れ気味な胃腸を労わってくれる、旬の食材の一つに大根があります。大根の原産地は地中海沿岸地域から中央アジアとされています。4000年以上前に古代エジプトではすでに栽培されており、ピラミッド建設の人夫たちは、玉葱や大蒜とともに大根も食料にしていました。大根の根には、ビタミンCや消化酵素のアミラーゼが含まれています。アミラーゼは消化を促し、胸焼けや胃もたれを予防してくれます。

　大根の葉っぱは捨ててしまいがちですが、葉には豊富なカロテン、カルシウム、食物繊維が含まれています。捨てずに料理に使ってみましょう。大根の辛み成分は「アリルイソチオサネート」というわさびなどの辛み成分と同じ「アリルからし油」です。胃液の分泌を促し、腸の働きを助けてくれます。しかも大根は低カロリーであることもうれしいですね。

　どんなに処方薬やサプリを飲んだとしても食事がいい加減だとうまくいかないかもしれません。疲れ気味な胃腸を労わるには土台となる食事を工夫することが最優先。旬の食材の一つ、大根もお役に立てることでしょう。